秋田音頭

ヤートセー
　コラ秋田音頭です
　（ハイ　キタカサッサ　コイサッサ　コイナー）

コラ
いずれこれより
御免なこうむり
　音頭の無駄を言う
（アーソレソレ）
　あたりさわりも
あろうけれども
　サッサと出しかける
（ハイ　キタカサッサ　コイサッサ　コイナー）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

コラ
秋田名物
八森鰰々（ハタハタ）
　男鹿で男鹿ブリコ
（アーソレソレ）
　能代春慶（しゅんけい）
桧山納豆
　大館曲わっぱ
（ハイ　キタカサッサ　コイサッサ　コイナー）

コラ
太平山から四方の景色を
　のぞいて見たならば
（アーソレソレ）
　船は沢山大漁万作
　秋田は大繁盛
（ハイ　キタカサッサ　コイサッサ　コイナー）

コラ
秋田の国では
　雨が降っても
唐傘などいらぬ
（アーソレソレ）
　手頃な蕗の葉
　さらりとさしかけ
　サッサと出て行くかえ
（ハイ　キタカサッサ　コイサッサ　コイナー）

コラ
秋田よいとこ
名物たくさん
東北一番だ
（アーソレソレ）
　　金山木山に
花咲く公園
　　美人が舞い踊る
（ハイ　キタカサッサ　コイサッサ　コイナー）

コラ
秋田の女ご
　何してきれいだと
聞くだけ野暮だんす
（アーソレソレ）
　小野小町の
生まれ在所
　お前（め）はん知らねのげ
（ハイ　キタカサッサ　コイサッサ　コイナー）

コラ
何につけでも
一杯呑まねば
　物事はかどらね
（アーソレソレ）
　呑めば呑むほど
気持ちコ開けて
　踊りコなど出はる
（ハイ　キタカサッサ　コイサッサ　コイナー）

コラ
秋田名物
コの字づくしを
　つまんで言うならば
（アーソレソレ）
　坊ッコにガッコ
笠コに小皿コ
　酢ッコに醤油ッコ
（ハイ　キタカサッサ　コイサッサ　コイナー）

コラ
時勢はどうでも
世間は何でも
　踊りコ踊らせ
（アーソレソレ）
　日本開闢（かいびゃく）
天の岩戸も
　踊りで夜が明けた
（ハイ　キタカサッサ　コイサッサ　コイナー）

コラ
おら家（え）の兄貴
生意気こきゃがって
　月賦で車買った
（アーソレソレ）
　ちょすもちょせねで
免許も取れねで
　あばあなんとせばえ
（ハイ　キタカサッサ　コイサッサ　コイナー）

コラ
隣の爺さま
物好ぎたげで
　月賦でバイク買った
（アーソレソレ）
　運転するしび
全然知らねで
　ばばあなんとせばえ
（ハイ　キタカサッサ　コイサッサ　コイナー）

コラ
お前（め）達お前達（お前方お前方
）踊りコ見るなら
あんまり口開ぐな
（アーソレソレ）
　　今だばええども
春先などだば
　雀コ巣コかける
（ハイ　キタカサッサ　コイサッサ　コイナー）

コラ
巡査が来たたて
消防衆来たたて
　ちっともおっかなぐね
（アーソレソレ）
　えーごどしねたて
悪いごどさねば
　でっきりおっかなぐね
（ハイ　キタカサッサ　コイサッサ　コイナー）

コラ
汽車も速いし
電車も速い
　電信なお速い
（アーソレソレ）
　何でもかんでも
速いどこいったば
　足袋はで足洗った
（ハイ　キタカサッサ　コイサッサ　コイナー）

コラ
妻君ある人
秋田に来るなら
　心コ固く持て
（アーソレソレ）
　小野小町の
生まれ在所
　美人がうようよだ
（ハイ　キタカサッサ　コイサッサ　コイナー）

コラ
奥州仙台
白石城下で
　女の敵討ち
（アーソレソレ）
　姉は宮城野
妹は信夫
　団七首落とす
（ハイ　キタカサッサ　コイサッサ　コイナー）

コラ
いろはにほへと
ちるぬるをわかは
　昔のたとえごと
（アーソレソレ）
　今の人達ゃ
見識高くて
　さんきゅうべるまっちょ
（ハイ　キタカサッサ　コイサッサ　コイナー）

コラ
おら家のお多福
めったにないこと
　鬢取って髪結った
（アーソレソレ）
　お寺さ行ぐどて
そばやさひかがて
　みんなに笑われた
（ハイ　キタカサッサ　コイサッサ　コイナー）

コラ
お寺の和尚さん
法事さ行くのに
　にわとり貝焼食うた
（アーソレソレ）
　ナムカラタンノ
ウトラヤーヤたば
　頭さ羽根おいだ
（ハイ　キタカサッサ　コイサッサ　コイナー）

コラ
秋田のおばこ
蕗刈る姿
　みんなさ見ひでもだ
（アーソレソレ）
　赤い襷に
あねさん被り
　本当に惚れ惚れす
（ハイ　キタカサッサ　コイサッサ　コイナー）

コラ
秋田の名所
海では男鹿島
　山では鳥海山
（アーソレソレ）
　田沢の緑に
十和田の紅葉
　絵かきも筆投げた
（ハイ　キタカサッサ　コイサッサ　コイナー）

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