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津軽甚句（どだればち）
高い山コから 田の中〈なが〉みれば
（ホーイホイ）
見れば田の中 稲〈いにゃ〉よく萌でる
（ホーイホイ）
どだば むけのなみゃ 口ねな どだば
（ホーイホイ）
口も手もある から骨〈ぼにゃ〉やめる
（ホーイホイ）
どだば 家〈え〉コのてでゃ 雨降る中を
（ホーイホイ）
笠もかぶらねで けらこも着ねで
（ホーイホイ）
唄は良いもの 仕事コァ出来る
（ホーイホイ）
話ゃわるいもの その手がとまる
（ホーイホイ）
カラス啼く啼く お宮の屋根で
（ホーイホイ）
カラスその日の ありゃ 役で啼く
（ホーイホイ）
夫婦二人で 田の草取れば
（ホーイホイ）
広い一町田も ありゃ せまくなる
（ホーイホイ）
今年ゃ豊年だよ 雀こさわぐ
（ホーイホイ）
せがれいそいで 案山子を立てろ
（ホーイホイ）
どだば見事だば 津軽のりんご
（ホーイホイ）
色コばりでねじゃ この味みなが
（ホーイホイ）