さくらんぼ 桜桃
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桜桃(さくらんぼ)の特徴 「さくらんぼ」という呼び名は、「桜桃(おうとう)」の愛称です。正式な名称は「西洋実桜(せいようみざくら)」と言います。「桜坊」「さくらんぼう」とも呼ばれます。
サクランボという名称は、もともと桜の実を指す「桜ん坊」からきたといわれています。正式には「セイヨウミザクラ(西洋実桜)」といいますが、今ではサクランボのほうが一般的になりました。当サイトでは、サクランボの呼び名で紹介していきます。なお、サクランボは桜桃(おうとう)とも呼ばれています。
日本で流通しているサクランボには国産のものとアメリカ産がありますが、甘みはアメリカ産のほうが強く、国産のほうがさわやかな甘酸っぱさを持っています。どちらも美味ですが、やっぱり日本では上品で繊細な味の日本産サクランボのほうが人気が高いようです。
日本では、東北地方、北海道、長野県などが主な産地です。中でも最も収穫量の多いのは山形県で、日本の生産量全体の7割以上を占めます。
4月頃白い花を咲かせ、6〜7月に黄赤色や濃赤色の小さな実をつけます。旬が限られている季節色豊かな果物です。
さくらんぼは中心にかたい種があるため、あんずやももなどとともに「ストーンフルーツ」と呼ばれます。これらの果実はみんなバラ科の親戚です。
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桜桃(さくらんぼ)の種類 さくらんぼの品種は全世界で1000種を超えると言われています。現在日本で経済栽培されている品種は約30種類ぐらいだそうです。
大きくは、分けると (1)甘果桜桃(かんかおうとう)または西洋実桜(せいようみざくら) (2)酸果桜桃(さんかおうとう)または西洋酸実桜(せいようすみのみざくら) (3)中国桜桃または支那実桜(しなのみざくら) の3系統に分けられます。このうち、日本で栽培されているのはほとんどが甘果桜桃です。酸果桜桃はほとんど加工用に用いられます。
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日本で代表的なさくらんぼ「佐藤錦」の由来 原産は、トルコ共和国のヒンギス市。りんごや梨と同じ、バラ科の植物です。日本には、明治元年に北海道で植えられたのが始まりです。
さくらんぼは、寒暖の差が激しく山形のような盆地の気候にぴったり合い、大正元年に山形の東根市の佐藤栄助氏が交配育成し、昭和3年に東根市の中島天香園で『佐藤錦』と命名されました。その後も品種改良が続けられ、全国に知れ渡るさくらんぼの最高峰の品種『佐藤錦』となりました。
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スーパーやデパートで買おう!という方のさくらんぼの選び方 1.
軸の鮮度がいいものを選びましょう。 ひからびはじめ黒ずんているのはだめです。 2.
形や色付きの悪いものは、糖度が低く味ののりも今ひとつです。 その年の気象条件、土地の環境、生産者の育て方ひとつで味は異なります。当たりに恵まれますように。
購入してからの温度変化が少ない方が果実へ負担が少なく日持ちします。冷蔵庫の活用が良いでしょうね。
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さくらんぼの食べ方 さくらんぼは、鮮度が重要。少しづつ楽しみたいと思っていませんか?初夏の一時、さくらんぼの季節。たくさん食べられる幸せを感じつつ2〜3日でお召し上がりになるが一番です。食べる前に薄い塩水でよく洗ってからお召し上がりください。
食べ切れないときは、名残惜しくても笑顔でご近所に。これがベストです。おいしく食べられる期間としては、お受取り後、乾燥を防ぐために密封し、冷蔵庫に入れて3日、長くて5日までが食べ頃でしょうか。早ければ早いほどおいしいと思います。それ以降は、糖度が落ちていき、身も軟らかくなり「残念なこと」になってしまいます。
- 山形県の一般的なさくらんぼ狩り入園料 は
さくらんぼ狩り 大人 1500円 小人 1000円 位だそうです。
サクランボの木の育て方
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品種の選び方 品種によっては1本では結実しません。相性の良い2種類以上混植してください。 暖地や初心者向けとしては暖地サクランボや香夏錦をお勧めします。 6月に収穫を迎えるサクランボの果実にとって、雨は落果や果実の裂果の原因になります。梅雨前に収穫ができる香夏錦がお勧めです。 寒さに強く、東北以南でしたら庭植えで栽培可能です。 山形県など寒い地方のイメージの果樹ですが、温暖な愛知県稲沢市でも十分結実しております。 樹勢が強く大木になりやすいので広い場所に植えられるか、根張スペースを制限したり、剪定や仕立て方を工夫するなどして、樹形がコンパクトになるように工夫が必要です。 1年生苗では植え付け4〜5年でなり始めます。
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植え付け時期 12月〜3月ごろが植え付け適期です。関東以西では12月が最適。 でも、10月〜梅雨までに植えても結構根付きます。 芽吹いた苗を植える際は、根を崩さずに植えてください。
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植え付け用土 水はけの良い、やや乾燥気味の土が好きです。土質は特に選ばないので安心。 過湿が苦手なので鉢植えでの栽培では落葉時期の水の与えすぎに注意です。 日当たりを好みますが夏の西日が苦手です。鉢植えでは夏に西日が当たる場所は避けて、庭植えでは乾燥防止のマルチングをお勧めします。
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剪定方法 桜同様サクランボも切り口から枯れこみやすいので、太い枝の剪定はなるべく控え、剪定後は植木の傷薬を塗るか、木工ボンドや赤玉土などを塗りこんでください。 7月ごろに枝先の葉芽から勢いよく伸びる枝の付け根に7月ごろ花芽をつけます。ですので、剪定は5〜6月ごろまでに終わらせます。春に延びた枝を5〜6芽だけ残して切ります。残した芽が2〜3年いい果実をつける短果枝になります。短果枝は3年くらいで弱ってしまうので、付け根から切り落とし、短果枝を更新していきます。 夏以降の剪定は花芽を落としてしまうので、要注意! 露地植えの場合は枝をなるべく低く横に誘引すると、収穫量が上がり、収穫も楽です。 肥料は1月〜2月ごろと収穫後に速効性の化成肥料などを与えます。 また、11〜12月ごろに寒肥として牛糞や鶏糞、油粕など、有機質肥料を与えます。 病害虫は発生しやすいので、見つけ次第、その病害虫にに応じた消毒をしてあげてください。
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